松江市で子育てしやすいエリアは?学区・治安・地価で比べる4エリア
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住宅購入やお引越しを検討されているご家族から、私たちIEKAKEに最も多く寄せられる質問のひとつが「松江市内で、子育てにはどのエリアがいいの?」というものです。
松江市は、子ども医療費の助成が手厚く、島根県は犯罪の少ない県のひとつです。一方で、同じ市内でも、エリアによって「学区の雰囲気」「日々の買い物や通勤のしやすさ」「土地の価格」は大きく違います。
この記事では、ご相談の中でよく名前が挙がる4つのエリアを取り上げ、子育ての目線で比較します。制度や地価など数字で確かめられることは、公的な資料(市・県・警察庁)をもとに書き、相談の現場で聞いてきた実感は「当社の見方」としてお伝えします。
松江市全体の子育て環境:公的な資料で確かめられること

エリアを比べる前に、市全体で共通する土台を整理します。
子ども医療費の助成
松江市の「子ども医療費助成制度」では、0歳から中学3年生までは、入院・通院・薬局のいずれも自己負担が0円です。令和7年4月1日からは、高校生年代(15歳到達後最初の4月1日から18歳到達後最初の3月31日まで)にも対象が広がり、次の自己負担(1か月・1医療機関あたり)で助成が受けられます。
区分 | 入院 | 通院 | 薬局等 |
|---|---|---|---|
0歳〜中学3年生 | 0円 | 0円 | 0円 |
高校生年代 | 1割負担(上限月2,000円) | 1割負担(上限月1,000円) | 0円 |
※ 市の案内(令和7年4月1日版)にもとづく内容です。制度は変わることがあるため、お子さんの年齢に応じた最新の内容は、松江市(子育て給付課)の案内で確認してください。
治安
警察庁の「令和6年の刑法犯に関する統計資料」では、人口10万人あたりの刑法犯認知件数は、全国が595.9件、島根県が324.9件でした。島根県は、47都道府県のうち少ない方から6番目です。これは県全体の数字で、松江市内の地区ごとの違いを表すものではありません。
当社の見方
登下校の見守り活動やパトロールが、地域単位で根づいている印象があります。
公共交通はバスが中心で本数が限られるため、車での移動が前提になりやすいです。
この土台を踏まえたうえで、エリアごとの違いを見ていきます。
比較表:人気4エリアのポイント(当社の見方)
相談の現場で伺う声と、当社が見てきた範囲での整理です。地価は次の節で、公示価格をもとに比べます。
エリア | 学区の特徴 | 治安 | 利便性 | こんな家庭におすすめ |
|---|---|---|---|---|
橋南地区(乃木・古志原周辺) | 小学校の数が多く、児童数の多い校区もある | 見守り活動が活発だが交通量は多め | 松江駅・イオン・飲食店・病院が集まり利便性が高い | 買い物や通院の頻度が高い、共働き世帯 |
学園エリア(学園南・学園周辺) | 比較的新しい住宅地で、同世代の子育て家庭が集まりやすい | 落ち着いた新興住宅街で静か | 商業施設は大庭町エリアに近く、車移動が中心 | 静かな環境重視、新築を検討する世帯 |
東出雲町(揖屋周辺) | 学校規模が比較的小さく、地域とのつながりが密 | 昔ながらの地域コミュニティで見守りが手厚い | JR揖屋駅があり松江・出雲方面へのアクセスも良好 | 地域密着型の子育てをしたい世帯、予算を抑えたい世帯 |
北堀町周辺 | 松江城に近い歴史ある学区 | 古くからの住宅街で落ち着いている | 道路が狭く新規出店が限られ、買い物はやや不便 | 街並みや歴史的環境を重視する世帯 |
エリア別に詳しく見る
橋南地区(乃木・古志原周辺)
松江駅や山陰自動車道の入り口に近く、交通の便に恵まれたエリアです。イオンなどの大型商業施設、スーパー、飲食店、病院が、徒歩や車ですぐの距離に揃っており、共働き家庭が「仕事帰りに買い物」「急な発熱でもすぐ病院」といった動きをしやすいのが強みです。乃木駅(JR山陰本線)周辺の住宅街は、ファミリー層の割合が高い印象があります。車の交通量は多くなりますが、その分、地域の見守り活動やパトロールも積極的に行われています。
地価は、公示地点(浜乃木・上乃木・古志原)で1㎡あたり46,600〜79,800円と、場所によって幅があります。
学園エリア(学園南・学園周辺)
比較的新しい分譲地が多く、同世代の子育て世帯が集まりやすいのが特徴です。令和8年の地価公示では、学園2丁目の公示地点が1㎡あたり101,000円(約33.4万円/坪)と、松江市の住宅地の公示地点で最も高く、前年からの上昇率も+7.1%と最大でした。人気の高さがうかがえます。商業施設が密集しているわけではないため、日常の買い物は車での移動が前提になりますが、その分、静かで落ち着いた住環境が保たれています。
東出雲町(揖屋周辺)
JR揖屋駅を中心に、地域住民どうしのつながりが濃いエリアです。学校規模は橋南地区ほど大きくありませんが、そのぶん先生や地域の目が行き届きやすいという声もよく聞かれます。松江・出雲の双方へのアクセスも取りやすく、地価は松江市の中でも抑えめです。公示地点(揖屋・出雲郷・錦新町)は1㎡あたり33,100〜43,700円で、「予算とのバランスを取りながら、子育てしやすい環境を確保したい」というご家庭に選ばれています。
北堀町周辺
松江城のお膝元にあたる、地元でも知られた住宅地です。歴史ある街並みと落ち着いた雰囲気が魅力ですが、道が古く狭い区間もあり、店舗の新規出店が限られるため、買い物の利便性はやや限られます。公示地点(北堀町)は1㎡あたり76,700円(約25.4万円/坪)で、静かな住宅地であっても、土地の価格は決して低くありません。景観や落ち着いた環境を最優先したいご家庭に向いています。
エリアで土地代はどれくらい違う?令和8年地価公示で比べる
島根県の令和8年地価公示から、4つのエリアに近い住宅地の公示地点の価格を拾い、50坪(約165㎡)の土地を買う場合の土地代を計算しました。
エリア | 近くの公示地点(住宅地) | 1㎡あたりの価格 | 50坪の土地代の目安 |
|---|---|---|---|
橋南地区 | 浜乃木1・3・6丁目、上乃木5丁目、古志原5丁目 | 46,600〜79,800円(約15〜26万円/坪) | 約770〜1,320万円 |
学園エリア | 学園2丁目、学園南1丁目 | 86,800〜101,000円(約29〜33万円/坪) | 約1,430〜1,670万円 |
東出雲町 | 揖屋、出雲郷、錦新町7丁目 | 33,100〜43,700円(約11〜14万円/坪) | 約550〜720万円 |
北堀町周辺 | 北堀町 | 76,700円(約25万円/坪) | 約1,270万円 |
※ 松江市の住宅地の公示地点の平均は1㎡あたり51,800円(約17.1万円/坪)です。公示地点はそれぞれの地域の代表的な1地点で、実際に売り出される土地の価格は、広さ・形・道路との位置関係で変わります。
同じ松江市内でも、土地代だけで、東出雲町と学園エリアでは50坪あたり約700〜1,100万円の差が出る計算です。この差を、建物や外構、住宅ローンの返済にどう振り向けるかが、エリア選びの大きなポイントになります。土地以外の費用も含めた総額の考え方は、次の記事で詳しく解説しています。
エリア選びで失敗しないための4つの視点

通学路の実際の様子を、平日の登下校の時間に見に行く:地図上の距離だけでなく、交通量や見通しの良さを自分の目で確認しましょう。
通う学校を、候補地の住所で確かめる:小中学校の通学区域は住所で決まります。同じ町内でも区域が分かれることがあるため、土地を決める前に、松江市教育委員会で候補地の学区を確認してください。
将来の学区再編・児童数の推移も確認する:少子化により、校区によっては将来的な統廃合の可能性もあります。
「利便性」と「静かさ」はトレードオフになりやすいと理解する:どちらを優先するかは、共働きかどうか、車の台数、祖父母のサポートの有無によっても変わります。
よくある質問
Q. 子育てなら、結局どのエリアがいちばんおすすめですか?
すべてのご家庭に共通の「いちばん」はありません。共働きで買い物・通院が多いなら橋南地区、静かな新築の住宅地なら学園エリア、予算を抑えて地域のつながりを重視するなら東出雲町、景観を重視するなら北堀町周辺、というように、優先順位から絞り込むのが近道です。
Q. 予算が限られているときは、どう考えればいいですか?
まず、総額の上限を家計から決めたうえで、エリアごとの土地代の差を見ます。たとえば50坪の土地なら、東出雲町と学園エリアでは約700〜1,100万円の差があり、その差を建物や教育費、貯蓄に回す考え方もあります。同じエリアでも、場所や条件によって土地の価格は変わります。
Q. 学区は、どうやって調べればいいですか?
通学区域は住所で決まります。候補地の住所をもとに、松江市教育委員会に問い合わせて確認するのが確実です。あわせて、通学路の距離や交通量、学校の児童数の推移も確認しておくと安心です。
Q. 医療費の助成は、住むエリアで違いますか?
松江市の子ども医療費助成は、市の制度として共通です。市内のどのエリアに住んでも、同じ条件で助成を受けられます(市外へ転出した場合は対象外になります)。
まとめ:エリア選びは「暮らし方」から逆算を
松江市内のどのエリアにも、それぞれの子育て世帯に支持される理由があります。大切なのは、「利便性重視」「静かな環境重視」「予算重視」など、ご家族にとっての優先順位をはっきりさせたうえで、エリアを絞り込むことです。そのとき、土地代の差と、通学区域の確認は、あとから変えにくいので、早めに見ておきましょう。
IEKAKEでは、エリア選びから住宅ローン、資金計画まで含めたご相談を、無料60分の個別相談で承っています。「うちの家族には結局どのエリアが合うの?」というお悩みも、ぜひお気軽にご相談ください。
【出典・参考】(2026年10月時点の公表資料)
松江市「松江市子ども医療費助成制度のご案内」(令和7年4月1日版)
警察庁「令和6年の刑法犯に関する統計資料」(都道府県別人口10万人当たり刑法犯認知件数)
島根県「令和8年地価公示について」および令和8年公示価格等一覧表




